辺境の雑記帳2nd

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維新は中学校給食の質の向上に反対するのだろうか?

 大阪市会では、野党が出した修正予算案が3月14日の本会議で可決されました。

 当初予算案では、校長公募に係る経費や、住吉市民病院を廃止して設置する府市新病院の費用などが盛り込まれていましたが、橋下市長の出直し市長選挙中に伴う骨格予算にもかからわず、橋下独自の制作が色濃く反映されているとして削除されました。

 中学校給食については、附帯決議を加えた上で修正可決されました。

議案第144号 大阪市一般会計予算に対する附帯決議

(前段は略)

 原則全員喫食に踏み切る中学校給食に関しては、デリバリー方式の弁当であることから、生徒のアレルギー対策の不備をはじめ、調理配膳業者の異物混入事案などに対する立ち入り調査ができないことなどの課題が解決されないままの実施となる。

 この状況に鑑み、生徒の喫食現状・ニーズの把握に努め、鋭意改善に取り組まれたい。

 公明・自民・みらい(民主)・共産の野党会派と無所属議員は附帯決議に賛成し、維新の会は附帯決議に反対しました。

 大阪市の中学校給食については、実施そのものは求められている一方、質の問題が重大な課題となっています。

 配送弁当方式のために「おかずが冷たい」「おいしくない」など生徒からの評判は良くなく、選択制で10%程度にとどまっています。またアレルギーへの対応ができないことや、異物混入事件が続発しているなどの問題も指摘されています。

 橋下市政では質の問題には十分に目を向けることなく、義務化のような形で全員給食を導入することで利用率を上げる方策に出ました。

 こんなことで「給食を導入した」と自慢気に言われても、逆に迷惑と言わざるをえません。中学校給食そのものは導入すべきだとはいえども、導入するからには給食としての最低限のレベルを満たすような、質の向上こそが求められるでしょう。

 維新の会は、中学校給食の質などどうでもいいことなのでしょうか。