いやはや。なんというか。
読売新聞2024年5月21日の記事より。
万博子ども招待「本音は、家族で行くようにしてほしい」…団体バス確保難、地下鉄に集中し混乱の恐れ
2025年大阪・関西万博に小中高生らを無料招待する近畿6府県の事業を巡り、会場への交通アクセスに関係者が懸念を示している。学校行事での来場を想定するが、大阪府では貸し切りバスの確保が難しく、大半が公共交通機関の利用になる。地下鉄とシャトルバスに限られるルートは混雑が予想され、教員らは対応に頭を悩ませている。
https://www.yomiuri.co.jp/expo2025/20240521-OYO1T50022/
www.yomiuri.co.jp大阪府を含む近畿6府県が「児童・生徒の無料招待」を打ち出したことで、学校現場を悩ませているという話。
交通アクセスが貧弱で、公共交通機関では、万博会場に向けて延伸工事中の大阪地下鉄中央線か、市内中心部のターミナルから運航されるシャトルバスを利用することになる。現時点では、公共交通機関での移動を検討する学校が約8割に上っているとされる。
混雑が予想されるので、引率には貸切バスの選択肢も入る。しかし、バス駐車場予定地付近はメタンガスが発生して爆発事故も起きた。バス駐車場から会場までは1kmほどあり、引率に難があること。南河内地域のある小学校がバス利用の際の見積もり交渉をおこなうと「1人6000円」という結果になったとのこと。などが指摘された。
無料招待(実務上は、万博機構が学生向けの団体割引券を発行し、大阪府などが料金を代理で支払うことになる様子)とはいえども、会場までの交通費は家庭負担となる可能性が高い。その交通費がそのような見積もりになっているとは。入場料そのものは実質無料でも、交通費で家庭負担が跳ね上がることになってしまう。
大阪府でも近隣他府県でも、万博の無料招待方針には懸念が示され、教職員組合や市民団体などが行政に要請をおこなっているとも聞く。
家庭負担の問題や会場の問題など、どこをとってもこんないい加減なやり方では、批判を受けることはやむを得ない。