辺境の雑記帳2nd

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選挙違反ではないけど、モラルに反するのでは

3月23日投開票の大阪市長選挙。橋下・維新の陣営は3月18日午前11時半から午後1時頃にかけて約1時間半、住吉区のライフ住吉店前で街頭タウンミーティングをおこなった。

(大阪維新の会のウェブサイトより http://oneosaka.jp/news/2014/03/17/575.html

大阪維新の会ウェブサイトより

ライフ住吉店はスーパーマーケットだが、あべの筋を挟んで向かい側に大阪府立急性期・総合医療センターがある。すなわち病院前でもある。

しかも終了時のアナウンスで「病院前で長々と失礼しました」と言っていた。

公職選挙法第140条の2では、「学校(学校教育法第一条に規定する学校をいう。以下同じ。)及び病院、診療所その他の療養施設の周辺においては、静穏を保持するように努めなければならない」と定められている。

「静穏を保持するように努めなければならない」以上の明確な規定はない。通常は各政党・各陣営とも、病院前では街頭演説はしないし、選挙カーで通るときもアナウンスの音量を一時的に絞ったり中断して、足早に通り過ぎるなどの対応をする。

病院前での街頭演説をもって、法的には即選挙違反・違法行為にはならないことも事実である。

一方で、法律の趣旨を踏まえれば、また病気治療・療養中の人には音などに敏感な症状を示す患者もいることを考慮すれば、病院前での街頭演説はあまりよいものとはいえないのではないか。