辺境の雑記帳2nd

ニュースや時事問題の考察など

維新のデマ手法:民主主義の土台を侵食する危険なもの

「しんぶん赤旗」2017年9月28日付の記事。

2017年9月24日投開票の堺市長選挙について、維新のデマ手法についてまとめています。

[caption id="attachment_5917" align="aligncenter" width="500"]しんぶん赤旗2017年9月28日付 しんぶん赤旗2017年9月28日付[/caption]

民主主義の土台を侵食 維新のデマ手法 堺市長選

竹山修身氏の3選により、自治のまちで再び「『大阪都』構想ノー」の意思が示された堺市長選挙(24日)。もう一つ審判が下ったのが、大阪維新の会の、勝つためならデマも辞さない政治姿勢でした。 竹山氏は当選確実の報を受け、「デマや中傷、印象操作に打ち勝ったたたかいでもあった」と語りました。 維新陣営のデマ宣伝は枚挙にいとまがありません。「堺市は借金が増えている」「堺市の水道代は高い」「大阪市は水を4割捨てている」-。 増えた借金は、国が元本も利子も負担する臨時財政対策債、水道代は府内33市で9番目の安さ。 「4割廃棄」は大阪市水道局の否定によってデタラメであることが露呈しました。 今回の「停滞か、成長か」のように、デマを駆使して偽りの争点を描き、相手陣営を罵倒(ぱとう)することで票を集める維新の常とう手段が「市民に見破られ、飽きられつつある」というのは薬師院仁志・帝塚山学院大学教授。維新の手法を「民主主義や議会政治の脅威だ」と警鐘を鳴らしてきました。 同氏は、見破られつつある一方で、「うそでも何でも維新支持」の固定票が一定程度に達することも鮮明になったといいます。衆院選に向け「維新の手法が全国へ広がれば、国政でも民主主義の土台が侵食されてしまう。大阪での維新の実態を広く知らせ、拡大を防がないといけない」と力を込めます。 維新政治に終止符を打つためのだたかいが続きます。 (前田美咲)

この記事での指摘は、当ブログの過去エントリ「2017年堺市長選挙雑感と今後への備え」(2017年9月25日)で指摘した内容とも重なります。

http://oskweb.wpblog.jp/post-5882/

堺市長選挙での膨大なデマ攻撃。デマを暴き打ち返す取り組みが一定の成果を結んだとはいえども、デマや暴力的な行為自体が本来はあってはならないことです。一方で、維新への一定の固定的な支持が認められる現状もあります。

9月28日に衆議院解散、10月には総選挙です。総選挙でも、維新がデマをまき散らしたり、暴力的な手段を加えてくることも想定されます。これは大阪だけではなく、全国でも危険なことです。

また維新大阪市議が総選挙出馬のために議員辞職したことから、日程は現時点では未定だとはいえども、北区で大阪市議補選がおこなわれる見通し。そこでもデマが振りまかれる可能性もあります。

維新のデマ・暴力・謀略などの手法には、広範な住民の世論で包囲網を作っていく必要があります。