辺境の雑記帳2nd

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大阪府議会、「定数削減」法案提出へ

大阪府議会で維新主導で検討されていた「定数削減」案。第2会派の自民党が維新に全面的に乗るような形で、議案を共同提案する方針を固めたと、2022年2月8日の毎日新聞で報じられている。

府議会定数は現行88。かつては108議席あったが、維新が強引に大幅削減した経緯がある。これをさらに、次回2023年府議選以降は79議席へと削減する案。

維新は「身を切る改革」と称して、議員一人あたりの人口を全国最小にするなどと称している。

しかし、身を切るというのは住民の民意を切るということになってしまっている。民意を反映するには、少なくとも定数は現状維持で人口変化などに応じて定数を配分し直す・場合によっては任意合区する、状況によっては増員の手段も検討してもよいように感じる。議員の数が多いのは必ずしも問題ではない。質が低かったり、民意を反映していない者がいるというのが問題なのだから。

本当に身を切るというなら、維新やそれに類する議員・候補者が出馬自粛すればそれで終わりである(笑)。結局は自分の身を切らずに他人や社会の身を切るということ。

1人区が従来以上に増えること、選挙区間での一票の格差拡大が指摘されている。

府議会の選挙区では、近隣選挙区をひとまとめにする任意合区などの手段もとれるが、そういう手法も検討せずに、結果的に1人区を大きく増やしてしまっている。このことで、比較第1党が有利となり、第2党以下の意見が切り捨てられてしまうことにもつながりかねない。

定数削減案には賛成できない。