辺境の雑記帳2nd

ニュースや時事問題の考察など

「立憲と維新の棲み分け」提言、そうじゃない

2024年3月24日、耳を疑うニュースが飛び込んできた。

共闘通信のニュースである。

nordot.appえっ、えっ・・・?

本文を引用する。

 立憲民主党の野田佳彦元首相は24日放送のBSテレ東番組で、次期衆院選に向け日本維新の会との候補者調整を提唱した。「地域的に強い弱いがある。すみ分けは仕方がない」と指摘し、関西を維新、関東を立民で調整すれば「接戦区でも自民党に勝てるかもしれない」と述べた。

 自民派閥の裏金事件を受けた政治改革では、野党の方向性は一致していると指摘。「大同団結できるかどうかが問われている。ぎりぎりまで交渉を続け、10でも20でも議席を上積みできれば全然違う」と語った。

立民は関東、維新は関西 野田元首相、すみ分け提唱 共同通信2024/03/24 https://nordot.app/1144541058084126803?c=39550187727945729

やっぱり、耳を疑う。

国政ではそういう認識なのか???

ありえない。

そもそも、維新は「野党」ではない。国政でも大阪の地方政治でも、自民党ですらできなかった悪政やルール違反も公然とやり、本家の自民党がまともに見えるほどの、トンデモ勢力である。

特に大阪では、維新の悪政に対して、市民・府民レベルでの共闘が進んでいる。超党派で、維新政治はいらないという動きを進めている。

大阪の立憲民主党も、維新政治NOを掲げる勢力のひとつである。大阪市会では議席がゼロで、府議会でも会派としては少数だとはいえども、住民要求を掲げて奮闘されている。

そして、個別の課題に応じて、国政課題においては共産党や社民党などほかの野党とも共同しながら、また大阪の地方政治の課題では無党派市民や心ある保守系会派も含めて、動いている。

大阪の選挙区では、大阪の立憲民主党も「維新政治NO」の一翼を担って動いている。大阪では合意書や協定などの形での野党共闘などはないが、野党系会派が何となく候補者擁立などで、是々非々で個別に連携しているようにも見える。

そういう状況のもと、立憲が維新と協力して振る舞うという意味での「立憲と維新との棲み分け」など、ありえない。

野田氏は千葉4区・千葉県船橋市の選出だが、そういう状況が見えていないのだろうか。