辺境の雑記帳2nd

ニュースや時事問題の考察など

おおさか維新の「野合批判」はブーメラン

 あるときは「与党でも野党でもない」と言いながら、別の局面では野党として国会質問時間を要求する。安倍政権に擦り寄り、他野党を非難する国会質問や街頭演説を繰り返すおおさか維新の会。

 そんなおおさか維新。「しんぶん赤旗」2016年6月16日が批判記事を出しています。

 参院選では、これまで政治的に反対の立場にいた人物などを手当たり次第に取り込んだことなど指摘しています。 [caption id="attachment_4354" align="aligncenter" width="181"]しんぶん赤旗2016年6月16日付 しんぶん赤旗2016年6月16日付[/caption]

野党共闘を「野合」と批判 おおさか維新こそ“烏合の衆“

(しんぶん赤旗2016年6月16日)  参院選を前に、おおさか維新の会(松井一郎代表)が野党共闘に対して「野合」批判を強めています。  松井氏はこれまで、野党共闘について「民進党と共産党の政策なしの野合談合」「イメージチェンジを狙ったうすらごとだ」などと攻撃。市民の後押しを受けて共闘する野党の分断をはかってきました。  戦争法廃止・立憲主義の回復という大義ある共闘を「野合」と批判する一方、これまで同党の路線と対立していた人物を擁立することは棚に上げています。  大阪選挙区の高木佳保里氏、比例代表の梅村聡氏は、昨年5月の住民投票で党の看板政策「大阪都」構想に反対を唱えていました。東京選挙区の田中康夫氏(元長野県知事)「都」構想に批判的な主張を展開。環太平洋連携協定(TPP)の参加に反対を表明していました。しかし、信念を曲げて「早期批准」を主張する、おおさか維新の会から立候補を表明しています。  不可解なのは、たもとを分かったはずの渡辺喜美氏(旧みんなの党代表)を比例代表で擁立することです。しかも、渡辺氏は2014年4月に化粧品会社会長からの8億円借り入れ問題で代表を辞任。「身を切る改革」とは程遠い人物です。  「思想・信念を捨てて、選挙に勝つためだけに協力しているのであれば、政党の体をなしていない」とは同党の馬場伸幸幹事長の言葉です。皮肉なことに、おおさか維新の会にぴったり当てはまります。  野党共闘を分断し、安倍政権を手助けする信念なき烏合(うごう)の衆には、参議院選挙で厳しい審判を下さなければなりません。 (笹)