辺境の雑記帳2nd

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大阪市は4割の水を捨てている?維新・馬場幹事長がデマ演説

維新の馬場幹事長がデマ演説をしたとの情報。

2017年9月14日、中百舌鳥駅前。

当該部分をテープ起こししてみました。(37分14秒~)

 私はこの選挙の争点は、一番皆さんにわかりやすいのは、水道料金だと思うのです。 水道料金ね、堺は高い高いと、私たちのところにお声が届いています。どれぐらい高いのか。堺の水道料金は大阪市の2倍なんです。堺市民の皆さんは大阪市民の2倍、水道料金をお支払いいただいているんですね。これ同じ政令市で川を挟んで隣同士の自治体が、なぜこんなに水道料金が違うのか。なぜ今までの市長さんが8年間このことに手をつけてこなかったのか、私はこれが堺市の実態を表しているのかと思うのです。 この水道料金を下げるためには、新しい発想、新しいやり方、新しい考え方やないと、水道料金を大幅に下げることはできません。 例えば大阪市はすでに水が余っています。大阪市は40%近くの水を廃棄しているのです。捨てているんです。この捨てている大阪市の水、堺市に引っぱってくることができれば、それだけでも水道料金の大幅値下げ、現実の物になるんじゃないか。

しかし何重にもデマが。ひどすぎますね。

まず「堺の水道料金は大阪市の2倍」はデマ。

大阪市と堺市の料金の差は、大阪市水道局が自前で浄水処理し水源も持っていること、堺市は自前での浄水処理をおこなわず、企業団から水を購入し管路を輸送してくることの違い。

特別の条件が合って特別に安くできる大阪市と「だけ」比較しているのも恣意的ですし、大阪市と比べれば少し高いとはいえども「2倍」とまではいきません。

市長が何もしていなかったというのも嘘。2010年には水道料金を値下げし、2017年10月の下水道料金値下げも決まっています。

そして問題の「大阪市は40%近くの水を廃棄」。荒唐無稽すぎて、問い合わせを受けた大阪市水道局が驚いていたという代物。

維新は平気で嘘をつけるのですね。

大阪市と堺市との間の水の融通については、今は企業団(旧・府営水道)に切り替わっていますが、1995年までは大阪市水道局からの水も分けてもらっていました。

また、通常は使用されないとはいえども、災害や事故などの非常時に断水した場合に備えて、大阪市・堺市の相互で水を融通し合う非常用の水道管を大和川に敷設しています。