辺境の雑記帳2nd

ニュースや時事問題の考察など

2022年交野市長選挙の雑感

2022年9月4日投開票の交野市長選挙では、山本けいたんが当選したとのこと。 なんか不思議な構図になっている。
けいたんは元維新で、2011年に維新から大阪府議に当選した。2014年に中学生を恫喝するともとれる「LINE問題」が報じられた。

この事案が明らかになると、「当時の市長が、2014年9月の自分の市長選挙出馬の動きを察してつぶしにかかった」とも受け取れるような内容を主張した。けいたんは2014年の市長選挙出馬を断念し、維新から議員団離団の扱いになった。

その後交野市議選当選、市議の活動上で別の問題が指摘され辞職勧告決議が出るなどした最中に2018年の市長選挙に出馬して落選、その後交野市議選で返り咲き。

その経緯の後、2022年の市長選では、不思議なことが起こった。

選挙戦の構図は、現職とけいたんの事実上の一騎打ちの構図になった。

現職候補は自民党や立憲民主党などの相乗り推薦の一方で、維新はいずれの候補にもノータッチ。そして共産会派や市民派無所属議員がけいたんの自主支援に回ったとのこと。

背景には、交野市で現職市長のもとでおこなわれた、小中学校統廃合での小中一貫校の設置や、市内の福祉バスの廃止反対の問題で、けいたんと共産系・市民派系が一致したこともあったとのこと。

小中学校統廃合・小中一貫校設置問題では、市民から計画見直しの声が上がり、住民投票を求める請願が出されたものの、市議会が否決した経緯があった。そのときに計画見直しや住民投票に賛成したのは、共産と市民派、そしてけいたんだったとされる。

けいたんの自主支援に回った党派や議員については、現地のことをよりよく知っている側が判断したことなので、外から言うのは筋違いになってしまうのかもしれない。とはいえども、交野市民ではない大阪府民としては例の事件が引っかかっているので、なかなか不思議なこともあるものだと印象を受けた。