辺境の雑記帳2nd

ニュースや時事問題の考察など

交野市長のずれた「税金の節約」

2022年9月に交野市長に当選した山本けいたん。

元維新だが、大阪府議時代の2014年に「LINE事件」を起こしたことで維新から離れ、その後交野市議となった。

2022年9月の市長選挙では、現職市長を破り交野市長に当選した。

その際に、▼維新は市長選に距離を置き自主投票扱い。▼自民党や立憲民主党が現職を支援。▼元々はけいたんに批判的だったはずの共産党が、2022年市長選挙では「市立小中学校の学校統廃合と、統合校の小中一貫校設置に批判的な立場」「市内のコミュニティバスの導入・充実」という市政での個別政策で一致したとして、共産系の候補者擁立を見送り、けいたんを実質的に支援するような形になる。――といったねじれ状況が生まれた。

就任後、「市役所の経費削減」として、それどうなのよということをしている。

けいたんが取りかかったのは、市役所の市長室の備品の机と椅子をオークションにかけて売り出すこと。そして、自身の私物の会議用折りたたみ長机を持ち込んで執務にあたっているとか。

千葉県市川市では、当時の市長が2021年までに、市長室にシャワー室や、相場をはるかに超えた超豪華な執務机と椅子などを導入するなど、税金の無駄遣い・公私混同が問題となり、机と椅子は2022年に就任した次の市長のもとで売りに出したことはある。

しかし交野市の場合は、そういう特殊な事情があるわけではない。売り出される机とイスは1971年購入。50年以上にわたって、歴代の市長が使用してきたもの。超豪華・超高級というわけでもなく、写真を見る限り普通のものに見える。 そんなの、売りに出して意味あるのか。いつになるかはわからないが、いずれはけいたんが退任して次の市長にバトンタッチする日も来るのに、次の市長に代わったときに新しく机とイスを買い直す手間と金も出てくる。 机とイスそのものが壊れない限りは、長く使っていくというのが、倹約ではないのかと感じる。私物の持ち込みなど、パフォーマンスにも見える。

さらにけいたんは、「税金を使わないために、執務で使うパソコンは私物を持ち込んでいる」とツイッターでアピールしたとか。 これについては「情報セキュリティの問題としてもどうか」と突っ込みが入り、ツイートはその後消されている。

就任早々から、やることなすことずれているという印象。 支援した勢力は、その勢力にとって重大政策とみなしている分野で自分たちでぴったり一致したから支援したという対応がどうだったのかという検証だとか、これからの議会や市政に臨む姿勢など、そういう対応を丁寧に考えるべきでは。