辺境の雑記帳2nd

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維新、共産におかしな取引を持ちかけて断られる:大阪府議会

「しんぶん赤旗」近畿のページ・2017年12月23日付に掲載されていた記事。なにげにすごいことが告発されています。

[caption id="attachment_6344" align="aligncenter" width="110"]しんぶん赤旗 2017年12月23日 しんぶん赤旗 2017年12月23日[/caption]

大阪府議会意見書案めぐり“取引”もちかけた維新の退廃

 大阪維新の会提案の意見書に賛成してくれたら議会改革を議論する場に共産党も参加できるようにする。共産党が提案する意見書も今後はまじめに検討する――日本共産党大阪府議団の控室を訪れた維新府議の言葉に耳を疑いました。  府議会閉会本会議日の20日、地方議員年金の復活反対の意見書をめぐり自民党と大阪維新の会の調整が難航しました。維新提出の意見書は維新系議員だけでは過半数に届かないため、共産党にあからさまな“取引”を持ちかけてきたのです。  応対した宮原威府議が「わが党が議会への提案について判断基準にするのは、その提案の内容が府民にとってどうかだけだ。議会でそんな取引を持ち出してきたことに心証を害する」と、はねつけたのは当然です。  森友学園問題での“口利き”疑惑、府職員に質問案を準備させていた疑惑、府補助金支給企業に維新の政治資金パーティー券を買わせていた問題など、維新府政のもとで不祥事が続出していますが、さらに維新の退廃ぶりを痛感したシーンでした。 (大) (しんぶん赤旗2017年12月23日)

 大阪府議会の共産党は現在2名で、少数会派となっています。この影響で、本会議での代表質問ができないなど、議会活動に制約もあります。

少数会派の意見も反映できるような議会運営にしていくことは、それはそれとして重要なことです。

しかし維新は、自分の思い通りの議案が通りそうにないからといって、政局だけで動いた形になっています。

共産党を抱き込むために、「自分たちの議案に賛成してくれたら、今後の議会運営で共産党にも配慮する」という交換条件を突きつけたという、ふざけたもの。

賛否の基準は議案そのものに対する評価だという基本を無視したもの、また議会運営よりも党利党略を優先していること、いずれにしてもとんでもないことです。

個別の政党や議員の政策がどうかという話以前に、このような取引を持ちかけるなど、議会運営の基本をまるっきり無視したものです。

共産党が拒否したのは当然ですが、維新というところはそういうとんでもないことを平気でおこなえる集団ですね。