新型コロナウイルス問題への対応で、大阪市で松井・維新市長の思いつきで、不要な混乱が相次いでいる。
給食での混乱
6月1日の学校再開に伴い、松井市長の記者会見で、同日より給食も再開するとした。しかし分散登校で二部制になり、午前・午後それぞれに給食を提供できるような余裕はないという指摘がされた。またそもそも、教育委員会との事前の調整を行わず、市長が一方的に報道発表したものだったとか。
大阪市の教員ですが… 午前午後に分けると食缶がたりない。 給食中に入れ替わりがあるので消毒できない。 暑い中登校してきてすぐに給食は食べられないと思いますよ。特に低学年。 現実的に考えて無理です。 それと先に現場に通達が出るようにしてください。対応できません。
— ふうか (@slvXblibVFSsMuH) May 21, 2020
そしてそのつけが現場に回り、十分な準備態勢が整わないまま、中学校では分散登校期間中、パン1個と牛乳の簡易給食で実施することになった。
本日の給食はこれです😭 pic.twitter.com/fB29DfPxdh
— マダム (@madammegu) June 1, 2020
混乱の影響なのか、初日には学校給食にかかる事故が2件あったと報道発表されている。「牛乳アレルギーの児童に牛乳を誤配膳し、当該児童が飲んでしまって症状を発症し、経過観察」「事前に仕入れていたジャムを、賞味期限切れを見落として児童に提供」。ただでさえやることが多いところに、給食の混乱まで加わったことが遠因になったという印象も受ける。
生徒にとっては給食の量が足りず、家で食べる生徒が増えて給食の廃棄が増えたとして、6月4日には分散登校期間中の特例としてパン持ち帰りを認める措置をとったとか。
https://www.youtube.com/watch?v=5w0rq-snQHU
給食一つとっても、松井の思いつきによって、学校現場が混乱させられた形になってしまっている。
雨合羽押しつけ
そして松井の思いつきの「医療現場に防護服代わりの雨合羽」。
http://oskweb.wpblog.jp/post-9059/
この問題が学校にも飛び火した様子。市役所に大量に山積みされた在庫処分を学校現場にも押しつける始末。
大阪市教育委員会からこんな通経つが来ました。30万着以上集まった行き場所に困った雨合羽。医療従事者には何の役にも立たない。一部6000枚程は使われた?様です。残った30万着の内1万着実強を学校に回されました。 pic.twitter.com/hUS9434tpo
— 山下和寿 (@JxyEZP9Fou8AYCR) June 5, 2020
2020年6月4日付の、大阪市教委事務局から市立学校園の校園長宛の事務連絡となっている。
文書の要点は「雨合羽が余っているので、新型コロナウイルス対応で、学校でも雨合羽を活用してほしい。1校あたり20着を、指定した日時に大阪市役所内・市教委事務局担当部署で渡すから取りに来るように」という内容。
松井の思いつきで「市民からの寄付」を呼びかけたが、市役所に山積みになっている雨合羽を、体よく処分しようと学校に押しつけたとも受け取れる。
大阪市立学校は、幼稚園・小学校・中学校・高校あわせて492校。1校20着でも9840着。約30万着集まったうちの1万着弱だとはいえども、松井のせいで処理しきれなかった分を押しつけられたことになる。
そして取りに行くにも人をよこすことになる。校長か教頭あたりがいくことになるのだろうが、学校現場がてんやわんやのところに人が抜けると負担が多いことになる。また大阪市役所まで取りに行くにも遠いところだと片道1時間近くかかる。しかも、新型コロナウイルス対策ではあまり役立たないとされているものを、在庫処分的に強制的に押しつけられることにもなる。
給食にしても雨合羽にしても、思いつきで発言した松井は、何の後始末もせずにトンヅラ。
こんな無責任市政、ほんとやめてほしい。