辺境の雑記帳2nd

ニュースや時事問題の考察など

2021年総選挙結果の雑感

2021年の総選挙では、野党側は事前に想定されたほど伸びなかったような印象を受ける。

「野党共闘」は一定の効果とみていいのではないか

とはいえども「野党共闘」の効果が一定出て、各野党がバラバラに選挙に挑んでいれば惨敗した可能性があったところでもある程度持ちこたえ、最悪の事態は避けられたかのようにも思われる。 「野党共闘」は、それを快く思わない側にとってははかなりの脅威になっているようで、選挙中には「立憲共産党」などの宣伝や、選挙結果判明後には「野党共闘が失敗だった」かなのような宣伝もおこなわれている。 また野党支持陣営の中からも、分断するような動きが一部に生まれている。 「連合」との微妙な関係もそうである。 また、「『フェミニスト』を自称・偽装した差別主義者・人権侵害者」が野党陣営に取り憑いて、ジェンダー平等概念のねじ曲げと、「『フェミニスト』(と自称する何か)にとって都合がいい『ジェンダー平等』(に見せかけた、自分たちに従わない人間への迫害・差別)以外の社会課題はどうでもいい扱いで軽視する」かのような分断策動もあった。さらにそこから派生して、かねてからの「『フェミニスト』を自称・偽装する何かによる『オタク文化』敵視、および気に入らないものにはあたり構わず敵意を向けて『道徳的にけしからんもの』のレッテル貼りで高圧的に攻撃して抹殺を図ろうとする思想警察的言動」が飛び火した形での「表現規制」と誤解されかねない問題も生じた。 ほかにも、各陣営の過激な支持者同士での攻撃し合いなども、一部にみられた。 そういう分断を生み出す元凶になったものについては、事実関係の検証の上で、対策を取っていく必要がある。 その上で、よりよい形で、住民の要求・要望にかみ合うような形での訴えを工夫しながら、今後のあらゆる課題に取り組んでほしいと願う。

維新が伸びたのは課題

「野党共闘」に批判的な宣伝に呼応したのか、相当数の票が維新に流れ、維新の議席が増えるという事態が生じてしまった。 維新のような「ヤバい集団」が全国的に進出するのは、非常にまずいことになる。 大阪やその近郊以外の他地域では「大阪で変なことをしているらしい泡沫」と見られていたと甘く見ていたのは、失敗だったのかもしれない。 維新がこれまで大阪でしてきた数々の乱暴狼藉、また今後国政で全国的にしようとしている「新自由主義的施策」「為政者のトップダウンによる強権発動を前提とした憲法改悪」などに、注意を払っていかなければならないし、危険性を指摘する取り組みの強化が必要になる。