辺境の雑記帳2nd

ニュースや時事問題の考察など

「温泉むすめ」、ツイッター上の言いがかりで理不尽な攻撃受ける

全国各地の温泉をアピールする「温泉むすめ」のコンテンツが、「ラディカルフェミニスト」ともいわれる特定の一人の人物の不快感アピールをきっかけに、その人物の同調者が運営者側に抗議するなどして問題になっている。

onsen-musume.jp

温泉むすめ

「温泉むすめ」コンテンツであるが、見たところ別に社会道義的にまずいコンテンツかのように読み取れるようなものはなかった。数年前からずっと採用されていて、これまで何の問題もなかった様子。さらにそのコンテンツは、行政の後援も得てきたものだという。

キャラクター設定も、温泉や周囲の土地の名産・地域に伝わる昔話などを採り入れながら工夫されていて、文字通りの町おこしキャラとしか感じない。

最初に不快感を示して広めた者は「性犯罪を誘発」とかいっているが、何を根拠に言っているんだろうかという印象である。

ここに至る経過

「温泉むすめ」炎上に至る流れについて触れておきたい。これは突然降って湧いた単独の事象ではなく、「ラディカルフェミニスト」(俗に言う「ツイフェミ」)がこれまでもあちこちで同じことをしてきて一定の成果を上げて味をしめてきたことを背景にしているものだとも感じる。

ここ数年来、アニメなどの絵のコンテンツに「ラディカルフェミニスト」といわれる界隈が「性犯罪の助長」「女性差別」などと根拠の薄い難癖を付け、企画者や関与した人間を吊し上げ、表現物を社会的抹殺しようとする動きが相次いでいた。

「献血キャンペーンキャラクター」「みかんの宣伝」「女子児童・生徒向けに開発された透けにくい下着の広告」「地元警察署の交通安全キャラクターに起用された町おこし系VTuber」など、この界隈の「ラディカルフェミニストによる『オタク』迫害と、『オタク』系とみなされた作品を宣伝広告に採用した企業・行政・団体への攻撃による表現規制」事件が相次いでいた。

この手の「ラディカルフェミニスト」は「オタク=性差別的でキモい男」という決めつけ・偏見を元に攻撃しているようなきらいがあるが、実際はキャラクターのデザイン担当や企画担当など「中の人」には女性も多いということが明らかになっている。

さらにこの「ラディカルフェミニスト」界隈は、2021年10月31日投開票の衆議院議員総選挙に際して野党系陣営に接近し、各党のジェンダー政策におかしな影響を与えたり、野党系陣営でも気に入らないと攻撃するなどの行為を繰り返していた。

そのあおりで共産党が「表現規制」と誤認されかねないような表現を総選挙政策に記載してしまい、その後修正したものの、党員・支持者からも批判を受け、また「表現の自由を尊重している点で評価していた」とするいわゆる「オタク」界隈からもお叱りを受ける結果になってしまった。

「温泉むすめ」騒ぎに火を付けたきっかけの仁藤夢乃は、共産党、特に東京12区(比例東京ブロック重複)で立候補した池内さおり候補(元職)に接近し、池内氏の応援演説を複数回おこなった。しかし仁藤は、応援演説に際して陣営のビラまき宣伝にも参加したものの、通行人や池内陣営の男性支持者を「キモいおじさん」とヘイトし、ツイッターで公然と中傷した。さらに仁藤は選挙後、選挙宣伝ビラを受け取っていた通行人やビラまきの支援者を小馬鹿にするものも含めて、ほかの標的に対する内容も含め、最近遭遇した自分たちにとって気に入らない男性を「キモいおじさん」呼ばわりしてこき下ろし中傷する内容のインターネット配信動画を公開した。仁藤とそのお仲間の出演者は動画で「キモいおじさん」を約80回連呼したともされる。

仁藤などの応援を受けたからなのか、池内氏の票は小選挙区で伸びずに落選し、また共産党の比例票も伸びずに比例東京ブロックの当選者は2にとどまり、比例でも届かなかった。その結果を見た仁藤は、「池内が比例順位3位で、2人のおっさんが当選したのは、女をおっさんの踏み台にした女性差別だ」という根拠のない妄想で共産党に中傷を加えた。

また仁藤は野党系他候補にも攻撃の矛先を加えた。新潟5区から野党系無所属で出馬して当選した米山隆一氏に対して、米山氏が「ジェンダーの問題は、総選挙で訴える順位としては後回しでもいい」と発言したことに噛みついた。米山氏の発言は「ジェンダーも当然大切な課題であり決して軽視するものではないが、選挙戦の訴えとしては、有権者がより求める課題を前面に打ち出すという伝え方の工夫が必要となる」というものだと読み取れる内容だった。しかし「この界隈の考える『フェミニズム・ジェンダー』に少しでも従わないものは敵だ。それ以外の課題はどうでもいい」とばかりの短絡思考の「フェミニスト」が米山氏に「差別主義者」扱いで敵意を向けた。仁藤は米山氏を「買春パパ活オヤジ」などと口汚く罵った。

その流れの延長線上で仁藤は「妻は性欲処理機」などとも発言し、そのことで米山氏の妻で作家の室井佑月氏が反撃した。

さらに、石川優実や北原みのりが仁藤に加勢したことで、室井氏は仁藤・北原・石川の3人をまとめてぶった切るような形になっていた。

その際、とある自称「フェミニスト」が、「フェミニズムは自分たちに同調する女性だけのもので、同調しない者のものではない」かのような、ものすごい発言を食らわせたことも重要である。

仁藤は室井氏にド詰めにされて不利になると被害者アピールした上、2021年11月15日に突然「温泉むすめ」を標的にして攻撃しだしたという流れ。

さらに勝部元気なる者は仁藤に同調し、「これだけ人権意識バグっていると、脱衣所とかに超小型カメラをつけるスタッフ紛れてそう」などとまで攻撃した。

「人権意識バグっている」のは、この手の「ラディカルフェミニスト」のこれまでの行為にこそ当てはまるのだが。

おかしな言いがかりによる関係者への被害も

「温泉むすめ」では、仁藤が突然「性的」だの「性犯罪の誘発」だのとわけのわからない言いがかりを付けてきた形になっている。仁藤が犬笛を吹いた形で同調者が燃やしにかかった。

企画者にとっては、突然流れ弾を食らったような形になっている。

そして関係者に実害を及ぼしている様子。

突然おかしな言いがかりを付けられて業務に支障が出た、関係者の苦悩は察するにあまりある。

そもそも「個人的に気に入らない」というのと、「性的・性犯罪の誘発と決めつける」のとは、全く異なるフェーズのものである。「ラディカルフェミニスト」はそのフェーズの区別ができず、自分の個人的感情・個人的な好き嫌いが世界のすべての基準かのような幼稚な万能感だけで動いていると言わざるをえない。

「性犯罪の誘発」とまで言い切るには、その因果関係を示すものを突きつける必要がある。しかしそういう根拠は一切示されていない。実際にこの手のキャラが原因で性犯罪につながったという話も、寡聞にして聞いたことはない。

特定の人間の薄っぺらい個人的な感情だけで、またその特定人物が犬笛を吹いたことで同類が集まって、あちこちに攻撃の矛先を向ける。その結果、ほかの多くの人の表現や宣伝などが弾圧されたり自主規制に追い込まれるというのは、危険極まりない。