辺境の雑記帳2nd

ニュースや時事問題の考察など

道頓堀でニホンウナギ発見、「維新の成果」にするのは適切ではない

2023年1月10日、ひとつのニュースが各マスコミで報じられた。

「道頓堀川で、絶滅危惧種となっているニホンウナギの生息が確認され、捕獲した」。

毎日放送の記事『【速報】「道頓堀でウナギとったどー!」大阪・道頓堀川で絶滅危惧種の「ニホンウナギ」の生息確認 学術調査での捕獲は史上初 専門家「道頓堀川の水質がよくなっている」』になどが報じている。


記事によると、大阪府の調査機関が毎日放送のテレビ番組と合同で道頓堀川の生態調査をおこなったところ、2022年11月に11匹のニホンウナギがはえ縄などにかかっているのを見つけたということ。

この新聞記事にあの人が反応。

またいつもの反応だ。水質環境がよくなったのは維新市政の成果だという矮小化。

これは必ずしも正しくない。大阪市の都市計画や環境づくりについては、「維新以前」からの継続的な取り組みが元になっている。もちろん大阪府についても同じように、継続的な取り組みがベースになっている。

毎日新聞の記事『きれいになった道頓堀川に絶滅危惧種ニホンウナギ 生態系が存在』(web版、2023年1月10日配信)では、このようにある。

 道頓堀川は、高度経済成長期にヘドロがたまり、水中の酸素がほぼない状態まで汚濁。水門の設置と操作によってきれいな水を流し込むことで、1980年代には水質が改善した。

高度経済成長期や1980年代って、維新など影も形もないはず。

維新市政だけが初めて取り組んで成果を出したかのように描き、それ以前の市政が何もしなかったかのように扱うのは、正確ではない。こうやって歴史が捏造されるというのを見た。

この手の歴史捏造、維新はほかにも「あいりん地域や天王寺公園などの環境改善」「なにわ筋線の建設着工経緯」「淀川左岸線計画」「中学校給食」など多くの分野でしてきている。いやほんと、いい加減にしてくれと。