辺境の雑記帳2nd

ニュースや時事問題の考察など

迷いクジラと大阪市の対応

2023年1月、淀川河口付近に現れた迷いクジラ。

時系列ではこういうことになっていた。

  • 2013年1月9日 大阪市西淀川区沖、阪神高速道路5号湾岸線中島PA付近、淀川河口付近の大阪湾で目撃される。発見時点では潮を吹くなど生存している様子だが、ほぼその場にとどまり動かず。
  • 1月11日 潮を吹く様子が弱まるなどした。
  • 1月12日 死亡しているのではないかと指摘される。
  • 1月13日 大阪市が死亡を確認。
  • 1月16日 大阪市此花区酉島、淀川河口付近の淀川左岸に漂着。当初の発見場所から約1kmほど東側。風や潮の流れによって流されたとみられる。
  • 1月18日 死骸を大阪市此花区・桜島岸壁に海路で曳航。ガス抜き処理や学術調査を実施。
  • 1月19日 未明に桜島岸壁を出発。午後3時過ぎ、紀伊水道沖に沈められる。

このクジラについては、マスコミなどでは「淀ちゃん」などと呼ばれるなどした。

この間の報道で気になることが。報道によると、死亡が明らかになった直後から、大阪市立自然史博物館の関係者が骨格標本にしたいとする意欲を持っていたとも伝えられている。

しかし松井一郎大阪市長は市役所内での協議の上で「海に帰す」方針を決定した。骨格標本などについては「どこの博物館からもそのような申し出はなかった」「海から来たのだから海に帰してあげた方がいい」などと主張したとされる。
報道で指摘された内容と、市の決定内容が真っ向から食い違っているという不思議。骨格標本にできなかったのは、残念に感じる。