辺境の雑記帳2nd

ニュースや時事問題の考察など

「広島市の職員研修に教育勅語」と報じられる

2023年12月11日配信の『共同通信』記事。

なかなかすさまじい内容が配信されている。

nordot.app広島市の職員研修に教育勅語 現行憲法に反すると批判 | 共同通信』という内容。

松井一實・広島市長が、市職員の新任研修の際、「教育勅語」を教材にしていたという話。

「先輩が作り上げたもので良いものはしっかりと受け止め、後輩につなぐことが重要」という内容で、教育勅語の「爾臣民、兄弟に、友に」の文を抜き出した資料を作り、講話をおこなったという。

いやいや、それ、そういう意味じゃない。教育勅語で「徳目」として示されているのは、一般的な道徳の話ではない。いざとなったら天皇の国家に尽くすために、その準備をしろというそういう前提。

だからこそ、日本国憲法下ではそういうのはまずいとなって、失効が確認されたもの。

歴史研究の史料として「当時の人はこういう思想をたたき込まれた」などの文脈では別だが、さすがにそういう文脈ではないところで、現代につながる普遍的な道徳かのように、内容を肯定して使うというのは、おかしい。