辺境の雑記帳2nd

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橋下徹、泉前明石市長に「あんたは障がい者支援学校をいくつ作った?」→大阪市では?

橋下徹教祖様・元大阪市長が、泉房穂・元明石市長にツイッターで何か絡んでいる様子。

なんだか、めちゃくちゃな絡み方。

橋下教祖様、

俺もセーフティネットは重視している。明石市でやってないこと明石市ではできないことを山ほどやってるわ!
一つだけ挙げても、あんたは障がい者支援学校をいくつ作った?
0ちゃうの?

と申しておる。

むちゃくちゃやな。

「障がい者支援学校」とは特別支援学校のことなんだろうが。

橋下市政(2011年12月~2015年12月)での特別支援学校の扱い。泉氏に喧嘩をふっかけられるような内容ではない。

橋下市政時代に設置した特別支援学校は、橋下の任期中の2015年に2校(東淀川、なにわ高等)開校したものの、これは前市政時代に構想がでた継続事案である。

そして橋下は、大阪市立の特別支援学校を0校にした。

大阪市立の特別支援学校は2014年、大阪市立特別支援学校の府立移管で、当時の松井知事との合意に至った。実際に移管されたのは2016年4月1日付となった。

橋下が率いていた大阪維新の会の、「大阪府と大阪市が同じような施設を持っているのは二重行政だ」という難癖での主張が背景にあり、特別支援学校の府への移管が決まった。

特別支援学校については、都道府県が主に設置することにはなっているが、市町村が設置することを妨げてはいない。

しかも大阪府・大阪市の場合は、特別支援教育については特殊な事情があった。

大阪市では、視覚障害教育・聴覚障害教育・知的障がい児教育など、特別支援教育の各分野について、古い時期から歴史と経験を有し、大阪府内にとどまらず全国的にも研究と実践のリードに立っていた。

聴覚障害教育では、当時の大阪市立聾学校(のち市立聴覚特別支援学校、現・府立中央聴覚支援学校)が、手話教育の実践をリードしていた。

また知的障がい児教育についても、大阪市の研究所での研究の取り組みを経て、日本初となる知的障がい児対象の学校・大阪市立思斉学校(のち市立思斉特別支援学校、現・府立思斉支援学校)の設立につながっている。

戦後の特別支援教育制度でも、全国基準よりも手厚い教育がおこなわれてきた。

府立に移管されてどうなったか。教育水準が府立学校の基準に統一され、旧市立からみれば引き下げられた形になってしまった。

note.comこれらを考慮すれば、橋下教祖様の泉氏に対しての発言は、むちゃくちゃだといえる。