辺境の雑記帳2nd

ニュースや時事問題の考察など

ステーキランチ?いや、日替わり定食ですよ

ツイッター界隈から、なんだか妙なツイートを見つけた。このツイートが反響を呼んでいるらしい。

スクリーンショット

結論から先に言うと、つまんね。

100%の作り話とまではいえないが、客観的事実を恣意的にねじ曲げて、本質的ではないことを雑にあげつらっているだけのネタだなとしか。

ファクトチェック

ツイッターに添えられている小池さんの写真、出所はこれっぽい。

www.nhk.or.jp

NHKで、「永田町・霞ヶ関のサラめし」と題して、国会議員や省庁の官僚、地方の首長や役所職員のランチ状況を取材したシリーズがあるらしい。

www.nhk.or.jp

そのシリーズのひとつとして、小池さんにも密着取材が入ったとか。

2018年4月20日の日付で「共産党 書記局長 小池晃さんのステーキランチ」としてまとめられ、webにも掲載されている。

これ読むと、ツイッターであげつらっている内容とはかなり異なる。

共産党本部の食堂では、ランチメニューは2種類の日替わりで、一律480円。
この日は、子持ち鰈(かれい)の煮つけと、ステーキです。
小池さんが迷わず選んだのは…

「やっぱり肉でしょ。安倍内閣と戦う力をつけないと」
ステーキを切るナイフにも、自然と力が入ります。

NHK『永田町・霞が関のサラめし 小池晃さんのステーキランチ』 2018年4月20日

なるほど。

日替わり定食を食べていただけ。たまたまその日は魚と肉の選択制で、小池さんは肉を選んだということらしい。

しかもステーキ肉も、高級なものではなく、ファミレスのステーキよりも安価な庶民的なものに見える。ビーフカツなど別の料理にも使えそうかも。

そこから写真を転載しているということは、本文も読んでいるはず。これを読みながら、ステーキで贅沢しているかのように言い立てるのは、言いがかりレベルのねじ曲げであろう。

小池さんはこの日、国会議員やスタッフ複数人で食べている。隣に座ったYOSHIKI(山下よしき参議院議員・副委員長)は、魚を選んだ様子が、画像に写っている。

それに加えて、周辺の資料にもあたってみる。

go2senkyo.com

www.joqr.co.jp

 

本部食堂は一般開放されておらず、関係者のみが入れるエリア内にあるので、普段は本部職員のみが使用できるとのこと。見学など、用事があって来訪した来客も使用できるとのこと。上記のように、取材で訪問した人も食べている。

これは、国会の議員会館や、企業の社員食堂などとも似たような扱いになっていると考えて差し支えないのではないか。

こちらでは、小池さんと見学者がカレーを食べている。

また、本部職員の福利厚生用に設置され、食堂スタッフは外注せず党職員を直接雇用していることなどで、周辺の相場と比べて安く抑えられるとのこと。

最初に引用したツイッターでの批判、雑すぎる。

ステーキランチとか

そんな些末なことをあげつらうよりも、もっと重要なことがあるという気がする。地方事務所のボロさとかそういう問題とか。