辺境の雑記帳2nd

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70年万博「慰霊碑」、2025年万博への警鐘

大阪府吹田市の万博記念公園。ご承知の通り、1970年大阪万博の会場になった場所。

この地には、万博会場建設工事の労働災害で殉職した工事関係者17人を偲ぶ慰霊碑「招魂碑」が建てられているという。

www.nikkei.com

日経新聞(web版)2023年9月18日『70年万博の犠牲、忘れるな 太陽の塔と向き合う慰霊碑』が、この慰霊碑について記事で紹介している。

慰霊碑の存在はそれまで知らなかった。公式サイトなどでも、見た限り、特に案内は見当たらない(見落としているだけかもしれないが)。

調べてみると、どうも、かつてのエキスポタワー跡地付近にあるとのこと。もしかして、今はエキスポタワーの解体工事で更地になっていて、今では一般の人が立ち入りできないエリアなのかもしれない。

会員限定記事の部分になるが、記事では概略で、「事故の背景には当時の突貫工事があった。2025年大阪・関西万博の会場建設工事では、労働条件緩和なども検討されているが、どうなのか」といった趣旨が記載されている。

2025年万博では、会場建設や費用に関して、多くの課題が指摘されている。そのうちのひとつとして、今のままでは会場建設が間に合わないのではないかといわれていることがある。そして、突貫工事で建設を急ぎたいとして、会場工事に従事する労働者の労働規制を緩和したいという構想も検討されているという。

1970年万博で起きたことは、そのことに対する警鐘ともなっている。

2025年万博でのあり方についても、再検討していかなければならないのは言うまでもないだろう。