辺境の雑記帳2nd

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八尾市の「中学校給食無償化」予算案をめぐる維新市長の言い分

八尾市議会の2023年6月議会で補正予算案が出され、中学校給食費無償化も審議したとのこと。

そのことについて、大松桂右・八尾市長は、ツイッターでこのように書く。

さて、 ツイッターで記載された内容は適切と言えるのか、極めて疑問。

維新の大松市長が、議会の仕組みを無視して共産党批判につなげるという、重大なミスリードではないかと感じる。

八尾市議会では2023年6月議会に補正予算案が提出され、その中で中学校給食費の無償化を打ち出している。

その一方で、当該予算案は中学校給食費無償化に特化したものではない。市政の各分野について、多くの事業実施を計画しているというものである。

予算案は費目別に賛否を表明し判断するものではなく、議案全体として一括して賛否を表明する仕組みになっている。

共産党は、中学校給食無償化の個別案については賛成とはいえども、ほかの事業について、共産党の立場から賛成できないもの(万博PR事業・市の全公用車のナンバープレートを万博PR仕様につけ替え、ゴミ処理の民間委託、耐震性抜群で建て替えの必要がない施設を建て替えるなど)が含まれているとして、予算案原案には反対に回ったとのこと。

そして、共産党の立場からは賛成できない事業を削除した「予算案の組み替え動議」を提出している。

  • 参考:「議案の一覧・結果」(八尾市議会)、「中学校給食無償化に賛成し、悪い予算を削除して国保料の引き下げなどに使うよう提案。」(共産党・田中ゆうこ八尾市議ブログ、2023年7月12日)

そして予算案は、原案可決、組み替えの修正案否決となった。

それらの経緯を乱暴に扱い、「給食費無償化だけの予算」ではないのに、このようなねじ曲げ宣伝をするのはいただけない。

また、維新の給食費無償化については、このような話も。

  • 八尾市長選・市議選:維新が「給食費無償化」言い出した?(当ブログ 2019年4月10日)