辺境の雑記帳2nd

ニュースや時事問題の考察など

Colabo問題、国会でもとりあげられる

2022年の後半から、社会支援団体の「Colabo」に関して、同団体にかかる監査請求と、それに対するColaboや支援者側の異様な態度によって炎上している。

炎上は国会にも飛び火している。

きっかけとなった監査請求の経緯

インターネット上で「暇空茜」と名乗る人物が2022年、Colaboの財政状況について東京都に情報公開請求や会計監査などをおこなった。公開資料を精査した上で「公費での補助金を受け取って不透明な収支をしているのではないか」と主張し、ネット上で疑念を公表した。

Colabo側は2022年11月29日、「暇空氏の行為は名誉毀損」だとして、暇空氏を相手取っての損害賠償を求める訴訟を起こすと、記者会見をおこなった。

その記者会見の内容は、人権活動団体・反差別活動団体と自称する団体「のりこえねっと」のyoutubeチャンネルでネット中継された。またその様子は多くのマスコミで報じられた。

しかし記者会見を見た人から、Colabo関係者の記者会見での言動に強い疑念や違和感が示されて炎上した経過。

https://news.yahoo.co.jp/byline/ishikawakeiko/20230127-00334201

 

news.yahoo.co.jp

  • 批判者側が「公金補助の不透明さの疑惑」を指摘しているのに、Colabo側が「それを指摘するのは女性差別だ」と恫喝しているように受け取れる。
  • Colabo側は、「アニヲタ=ネトウヨ=ミソジニー男性による、女性の活動への妨害だ」と短絡的に決め付けてレッテル貼りでの感情的な攻撃をしている。そういうレッテル貼りはおかしい。そもそも問題の本質は「ジェンダー」ではなく、「公金の不適切利用疑惑」。
  • 不審点を具体的に反論していない。
  • 一個人に対して、社会的に著名な団体とその代表、弁護士7人がかりで高額の損害賠償訴訟を起こすのは、スラップに類するものに見える。
  • 弁護士が、市民の権利として認められている情報公開請求活動をまるで不正行為や悪事かのように、「リーガルハラスメント」呼ばわりしたのはおかしい。
  • 記者会見の場所は、国会の議員会館の会議室。会議室の利用規程では、国会議員や秘書の会合・打ち合わせなどに使われることが想定されていて、陳情活動などほかの用途には使えないとなっている。国会議員の活動ではない外部団体の記者会見は可能なのか。

などの批判が出ている。

記者会見の時点では、監査請求は審査中だったが、その後2023年の初頭に、監査請求の一部が通っていたことも明らかになった。

それに対してColabo側がなぜか「請求は退けられた。自分たちの勝利」扱いで、「批判は誹謗中傷として扱う」かのような対応で、さらに炎上した経過。

さらに、Colaboやその代表の仁藤夢乃、またそれを支援する「フェミニスト」を自称する支援者に、普段から「自分たちにとって気に入らない相手は、集団で恫喝すれば、場合によっては法的措置をちらつかせれば、相手の口を封じられる・黙らせられる」とばかりの暴力的・攻撃的な言動や、男性蔑視などジェンダー差別的な言動がみられた。

通常なら、一般人は法的措置をちらつかされると、金も時間もないので泣き寝入りさせられることもある。しかし、暇空氏はその手の脅しが通じない条件を持っていた人物だった。さらに、過去に仁藤やその界隈から直接的な被害に遭った被害者、また仁藤などの行為を目にした人からも、この界隈は強い反感を持たれていたという背景もあり、過去の被害者がそれぞれの立場で立ち上がる形で、この機会にとばかりに加勢して包囲するような形になっている。

仁藤やそれに近い家父長制的なジェンダー観の持ち主、俗に言う「ツイフェミ」「ラディカルフェミニスト」の態度は思い出すだけでも、

  • 自分にとって気に入らないとみなした相手には「キモいおじさん」連呼で中傷・罵倒。仁藤は「キモいおじさん」と題する動画コンテンツを「のりこえねっと」サイト上に掲載。また仁藤にも極めて近い作家・北原みのりは、「キモい」は女性を守るセンサーだなどと、仁藤の罵詈雑言を無理筋で擁護する文章を公表。
  • 「女性だから守られるべき。男性は女性を守れ、女性をちやほやしろ、下駄を履かせろ。その手の女性から何をされてもものを言うな。もの言うこと・抵抗することは女性差別だ」とばかりの、家父長制パターナリズム的な古い価値観を都合よく言い換え、それに従わない男性にはどんな暴力行為をしてもいいとばかりのヘイトクライム。
  • 自分が横暴な行為をして苦情や抗議を受けると、「女性差別の被害者」面して騒ぐことで、周囲の「取り巻き」「ケツ持ち」に被害者を殴らせようとするなど、被害者に二次被害を与える、典型的な「いじめ加害者気質」。
  • アニメコンテンツなどの表現物に一方的に難癖を付け、自分の意に沿わないものはすべて反社会的扱いで表現物を暴力的に抹殺しようとする行為。強権的な表現規制や表現の自由侵害などは当然とばかりの態度。
  • アニメなどのファン、いわゆる「ヲタ」を異常に敵視して、まるで犯罪者かのような扱いで誹謗中傷し差別する行為。
  • 学生時代に仁藤からいじめにあったと告発した元同級生と称する人を、弁護士などがよってたかって恫喝することで黙らせた。
  • 競合する別の支援団体やその関係者への誹謗中傷。
  • 群馬県草津町の事件での中傷。主導したのは北原みのり界隈だが、仁藤も加勢していた。
  • 立憲の本多平直議員排除問題で、主導したのは北原みのり界隈であるが、仁藤も加勢していたこと。
  • 2021年総選挙で共産党に近づき、仁藤が「池内さおり候補を比例で上位にしないのは、共産党は男尊女卑の党だ」とありもしない言いがかりを付けて攻撃し、その後もことあるごとに蒸し返していること。

などの乱暴狼藉が過去にいくつもあった。

ジェンダー平等だからこそ、また女性はもちろんどのような立場の人の人権も尊重されるべきだからこそ、「フェミニスト」を自称したナニカの乱暴狼藉・人権侵害を許せないと苦々しく思っていた人たち(保守系も立憲系も共産系も含めて)が、ここぞとばかりに声を上げて取り囲む状況になっている。

参議院質問

2023年1月27日の参議院本会議で、維新・浅田均議員が代表質問に立ち、Colabo問題を取り上げた。

それに対して、赤旗がおかしな反応をしている。

www.jcp.or.jp

普段とは逆の珍現象。上記ツイッターは維新のOTKT議員のもの。初めてこの人と意見が合ったかもしれない(笑)。

維新は公金の使い方がおかしいとか、暴力的で人権に無頓着だとか、デマや嘘でも平気で振りまくとか、そういう悪評のある政党である。ある意味、Colaboの手口と相通ずるものがある集団である。

一方で共産党は、事実を誠実にチェックする、デマや飛ばしのたぐいは少ない、公金をはじめあらゆる不正や不適切行為には人一倍厳しいというイメージも、支持や信頼を得ている原動力のひとつとなってきたものである。

しかしこの件では、なぜか正反対になっている。

維新・浅田議員の代表質問は、「大阪の改革で不適切な公金支出をなくした。しかし~」という前置きで始まってこの問題につなげたことには、同意できない。しかし本筋のColaboにかかる内容としては、OTKTのツイッターで指摘されているのと全く同じ流れで、公金支出の不透明性を問うものになっている。

しかし赤旗の記事では、代表質問での趣旨には全く見当たらない「女性支援を攻撃」をでっちあげている始末。おいおい、大丈夫かと心配になる。

当方は維新は大嫌いであり、維新の乱暴狼藉・行政私物化は極めて不愉快に思っているし、一日でも早く退場させたいと思っている。だがそれは事実と道理によって、維新の悪行を日の目にさらすことで批判すべきものである。維新を叩ければ何でもいいという質の悪い攻撃はするつもりはない。

また同時に、Colaboやその周辺の横暴な態度も苦々しく思っているし、そういうのも適切に対応されなければならない。